目元のしわは表情を作ったときだけ現れるしわと、力を抜いても残るしわとで原因が異なり、施術の組み合わせ方も変わります。表情筋の動きによるしわにはボツリヌストキシンで収縮を和らげる方法が中心となり、皮膚そのものが薄く乾燥して生じるしわには真皮に水分やコラーゲン刺激を届ける注射と、熱・超音波による引き締め施術を組み合わせて設計します。当院ではまず目元のしわがこの二つの成分をどのくらいの割合で含んでいるかを確認してから、施術の順番を決めています。
目元のカウンセリングで当院が最初に確認するのは、しわがいつ現れるかという点です。笑ったときだけ折れ目ができるのか、鏡の前で力を抜いていても線が残っているのかによって、同じ目元でも計画がまったく変わります。
目元が顔の中で最初に折れやすい理由
大韓顔面成形再建外科学会は、上まぶたに早くしわが現れる理由として、体の中でも皮膚が最も薄く皮下脂肪層が少ないうえ、目の周りの筋肉が最もよく動く部位であることを挙げています。クッションになる脂肪がほとんどない場所で筋肉が動き続けるため、同じ程度のコラーゲン減少でも頬より先に目元で線として表れます。
動きの量そのものも他の部位とは比較になりません。2025年にJournal of Cosmetic Dermatology誌に掲載されたMaria Luiza Boechat Borges Nevesらの研究では、人は1日に1万回以上まばたきをしており、眼輪筋のこの繰り返しの収縮が、目尻からこめかみ方向へ伸びるいわゆる「カラスの足あと」に大きく関わっていると報告されています。
笑ったときだけ出るか、じっとしていても出るか
表情を作ったときに現れて力を抜くと消える動的なしわ(表情じわ)は、眼輪筋の収縮が直接の原因です。この範囲ではボツリヌストキシンで収縮の強さを下げることが軸になります。
無表情のときにも残る静的なしわは、折れ目が繰り返されるうちに真皮が薄くなり、弾力線維が減って定着した状態です。筋肉だけを緩めても皮膚に残った線そのものは埋まりません。真皮に水分とコラーゲン刺激を与える注射系の施術と、熱・超音波を使った引き締め施術をあわせて設計します。当院で扱う施術の中では、リジュラン、水光注射、スキンバイブ、ポテンツァ、ウルセラPRIME、サーマクールFLXがこの範囲に該当します。
ほとんどの目元にはこの二つの成分が混ざって存在します。診察で割合を分けずに進めると、トキシンだけを繰り返しても残った線はそのままになり、ボリュームだけを足しても表情の動きが残ったままになりやすくなります。
併用を検討する根拠
先ほど紹介したNevesらの2025年の研究は、中等度から重度の目元じわを持つ女性25名を対象にした無作為化二重盲検の左右比較試験でした。両側にボツリヌストキシンを注射したうえで、片側にのみヒアルロン酸製剤のVYC-12(スキンバイブ)を追加し、反対側にはプラセボを注射しています。筋電図で測定した筋活動には両側で差がありませんでした。安静時と収縮時のしわの重症度は、併用した側のほうが3か月時点、6か月時点ともに低く、患者満足度も高く報告されています。
筋肉を緩める処置と皮膚そのものに働きかける処置が、異なる層に作用しているという臨床的な見立てと重なる結果です。この研究は25名という規模の単一研究で、対象も女性に限られています。すべての目元で併用が優先されるという意味には読み取れません。国際美容外科学会(ISAPS)の2023年の調査では、ボツリヌストキシンとヒアルロン酸が世界で最も多く行われている非外科的施術として集計されました。データが積み重なった領域ではありますが、目元は皮膚の厚みや表情のくせに個人差が大きく、結果を一律に語りにくい部位でもあります。
当院が目元を診る順番
キム・ヨンジン代表院長が江南院で診療を担当しています。ソウル大学大学院を修了し、ソウル大学校病院で研修を受けたのち、アラガン社のジュビダーム・ボトックスのfacultyとして、またポテンツァ・ウルセラのZ Key Doctorとして活動しています。
まず表情を作った状態と力を抜いた状態を分けて動的・静的の割合を確認し、目元の皮膚の厚みと乾燥度もあわせて見ます。そのうえで回復期間が長い施術を先に、反応の早い施術を後に配置して順番を組み立てます。施術歴と次回来院の時期は記録として残します。再来院時にはゼロから伺い直すのではなく、前回の反応を踏まえて調整しています。回復の長い施術を先に置くこの考え方は、くすみとたるみを同時に扱う際に当院が用いる順番と同じです。
滞在日程が短いお客様のためには動線もあわせて確認しています。江南院はUH FLAT SIGNATURE江南ホテルの建物内2・3階にあり、日本語・中国語・英語の通訳スタッフが常駐しています。酸素チャンバーとビタミンIVドリップはホテル宿泊者に限り無料でご利用いただけます。宿泊を伴う日程であれば、施術後に移動せずそのまま回復時間を確保できます。
FAQ
目元のボツリヌストキシンはどのくらいの頻度で受けるべきですか
持続期間は注射量、筋肉の力の強さ、表情のくせによって変わります。先ほどの研究も6か月までの追跡にとどまり、個人ごとの再施術周期を示すものではありません。当院では日程をあらかじめ決めておくのではなく、表情を作ったときに線が戻ってくる時期を目安に再評価しています。
目の下の小じわにもボツリヌストキシンが答えになりますか
そうとは限りません。目の下は皮膚が薄く皮脂腺の分布も少ないため、乾燥と真皮の減少が原因となる小じわが多く見られます。この場合は真皮に水分とコラーゲン刺激を与える注射系の施術がまず検討されます。下まぶたの筋肉にトキシンを入れる際は、下まぶたのふくらみや涙の排出に影響することがあるため、判断はより慎重になります。
予防的に早めに始めても良いですか
しわがまだ表情を作ったときだけ見える段階であれば、ケアの目標そのものが変わります。この段階では紫外線対策や保湿といった日常のケアが占める割合が大きく、施術は折れ目が繰り返される部位を絞って最小限にとどめます。目元はわずかな量の違いが表情の印象まで左右する部位です。始める時期そのものよりも、誰がどの層をどれくらいの量で扱うかが結果を左右します。


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