肝斑(かんぱん)には低出力で複数回に分けて照射するトーニングが、輪郭がはっきりしたシミ(日光黒子)には病変だけを狙う色素レーザーが、多くの場合まず検討されます。どちらも対象とする色素が異なるため単純に優劣を比べることは難しく、顔にどの色素が混在しているかを確認することが施術選びより先に来ます。短い滞在期間で来院される場合は、トーニングが数週間にわたる複数回の照射を前提とする点もあわせて考える必要があります。
こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。
「レーザーとトーニング、どちらがよく効きますか」というご質問をいただいたとき、私はまず肌の状態を確認し、顔の色素がどの種類かを見ます。肝斑とシミは同じ茶色に見えても生じる仕組みが異なるため、同じエネルギーを当てても反応が変わってきます。
肝斑に強いエネルギーを使うことに慎重になる理由
Eulji大学Nowon Eulji医療センター皮膚科のYeon Seok Lee氏らが2022年にMedicinaに発表した、42編の論文を検討した体系的レビューによると、肝斑の肌は炎症や血管の増加といった変化を併せ持っており、強いレーザーによる過剰な熱損傷がかえって肝斑を悪化させることがあります。同じレビューは、低出力Qスイッチ Nd:YAGレーザー、いわゆるトーニングがアジアにおける肝斑治療の新しい標準として受け入れられてきたと整理しています。多くは1〜2週間ごとに10回前後、薄い赤みが見える程度の低いエネルギーで照射する方法です。
トーニングにも限界があります。このレビューでは、累積エネルギーが高くなると、まだらな低色素斑(白い斑点)がまれに報告されており、攻撃的に行うとトーニング自体が色素沈着を引き起こすことがあるほか、長期の追跡データが不足していることも示されています。
シミなら病変を狙うレーザーが検討されます
輪郭のはっきりした日光黒子は、表皮に色素が集まった病変です。2016年にLasers in Surgery and Medicineに発表されたタイの研究(皮膚タイプIII〜IV、25名)では、532nmのQスイッチ Nd:YAGレーザーを1回受けた病変のうち、80%の患者が結果を「非常に良い」と評価しました。比較対象だったフラクショナルCO2レーザーでは8%でした。ただし治療部位は顔ではなく腕などの四肢で、Qスイッチ側の方が回復期間が長く、痛みも強かったと報告されています。
| 区分 | 肝斑中心 | シミ(日光黒子)中心 |
|---|---|---|
| 主に検討する方法 | 低出力トーニング | 病変を狙う色素レーザー |
| 回数の目安 | 多くは10回前後を反復 | 研究では1回の治療で評価 |
| 注意点 | 過剰なエネルギーで悪化・白斑のリスク | 回復期間と痛み |
短期滞在のスケジュールなら先に確認しておきたいこと
米国皮膚科学会(AAD)は、ウッド灯やダーモスコープのような機器で肝斑を近くから観察して確認できると案内しています。そのため私はカウンセリングで、まず次の点を確認します。
- 顔の色素が肝斑なのか、シミなのか、両方が混在しているのか
- 韓国での滞在期間と、次の来院が可能かどうか
- 帰国後も紫外線対策と処方されたケアを続けられるかどうか
肝斑が中心であれば、来院の間隔と帰国後のケアまで含めた複数回の設計が必要です。シミが中心であれば、レーザー後の回復期間を帰国スケジュールの中に組み込む必要があります。江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しており、こうした日程の条件をカウンセリングの中で整理できます。
施術後に赤みやヒリつきが数日以上続く場合や、色がかえって濃くなった場合は、ご自身で対処しようとせず診察を受けることをおすすめします。
よくある質問|FAQ
トーニングをやめると肝斑はまた出てきますか?
その可能性があります。International Journal of Women's Dermatologyに掲載された2017年のレビューがまとめたブラジルの研究では、20名がトーニングを10回受けた後に指標が改善しましたが、施術終了から3か月後に81%で再発が確認されました。
日焼け止めや塗り薬も続ける必要がありますか?
米国皮膚科学会(AAD)は、すでに塗り薬と紫外線対策を行っている患者にレーザーや光治療を追加した場合に結果が良くなったとする研究がいくつかあると説明しています。レーザーやトーニングは、こうした基本のケアに追加する方法と考えるのが現実的です。
肝斑とシミが同じ顔に混在している場合はどうしますか?
まず部位ごとに色素の種類を分けて確認します。肝斑のある部位には強いエネルギーを避け、シミのある部位は別に狙うというように、設計を分けることがあります。
※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。

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