韓国のクリニックとエステサロンの違いは、技術の優劣ではなく法律が定めた業務範囲にあります。診断や処方、注射、レーザー・高周波・超音波のように機器で肌にエネルギーを入れる施術、そして肌を貫通する行為は医療法上、医療機関でのみ行うことができます。エステサロンは公衆衛生管理法上の美容業にあたり、医療機器や医薬品を使わない肌状態分析とケアを担う場所です。色素・たるみ・しわのように肌の構造そのものを変えたいなら医療機関、コンディションを整えたいならエステサロンという振り分けになります。
私たち瑞草UH CELLクリニックの相談窓口でも、この質問が最も多く寄せられます。判断の出発点は、今受けたい施術がどちらの業務範囲に入るかです。日本でも医療機関とエステサロンは業務範囲で区分されていますが、韓国では何がどちらに属するかの線引きが異なる部分があるため、渡航前に確認しておくと当日の予約や施術選びで迷いません。以下、法律の条文と4つの判断基準に沿ってご説明します。
法律が引いている境界線
公衆衛生管理法第2条第5号ナ目は、皮膚美容業を「医療機器や医薬品を使用しない肌状態分析・肌管理・脱毛・眉手入れを行う営業」と定義しています。同法第4条第4項第1号は、美容業者が医療機器と医薬品を使わない純粋な化粧または皮膚美容のみを行うよう定めており、施行規則の美容業者遵守事項では、ほくろ除去、耳たぶ穴あけ、二重まぶた手術、入れ墨、剥皮術およびこれらに類する医療行為を禁じています。医療行為の範囲そのものは、無免許医療行為を禁じる医療法第27条第1項と合わせて読む必要があります。
| 項目 | 医療機関(クリニック) | エステサロン(美容業) | 根拠法律 |
|---|---|---|---|
| 肌の診断と処方 | 可能 | 医療機器・医薬品なしの肌状態分析まで | 医療法/公衆衛生管理法 |
| 注射(スキンブースター・ボトックス・フィラー) | 可能 | 不可 | 医療法 |
| レーザー・高周波・超音波などの医療機器 | 可能 | 不可 | 公衆衛生管理法 |
| 肌を貫通・剥離する行為 | 可能 | 禁止(遵守事項に明記) | 公衆衛生管理法施行規則 |
| クレンジング・パック・マッサージ・脱毛 | 併用可能 | 可能 | 公衆衛生管理法 |
| 副作用への診療とカルテ記録 | 可能 | 不可 | 医療法 |
医療行為の境界は、時代によって見直されることもあります。韓国の大法院(日本の最高裁判所にあたる)は2026年5月21日、全員合議体判決で、非医療人による通常の美容入れ墨行為は旧医療法第27条第1項が禁じる無免許医療行為には当たらないと判断し、1992年以来約34年間続いてきた判例を変更しました。入れ墨師法の施行日は2027年10月29日に予定されています。ただしこの判例変更は入れ墨分野についての判断であり、レーザーや高周波、注射を用いる施術の境界を変えるものではありません。
目的:肌の層を変えるか、コンディションを整えるか
シミや色素沈着、たるみ、しわは肌の内側の層の状態に起因します。そこにアプローチするには、色素がある深さやコラーゲンがある層までエネルギーや薬剤を届ける必要があり、その手段はすべて医療機器と医薬品にあたります。一方で角質が乱れて肌のきめが整わない、乾燥でつっぱるといった状態であれば、クレンジングやパック、保湿ケアが目的に合っています。
侵襲の有無:針を刺すか、熱を入れるか
針が肌を貫通する瞬間、あるいは超音波・高周波・レーザーが熱を入れる瞬間から、それは医療機関の領域になります。熱傷や色素沈着、感染といった予期しない反応が起こり得るためで、その判断と処置自体が診療行為にあたるからです。エステサロンで扱える機器は、この意味で医療機器を含まない範囲に限られています。
トラブルが起きたとき、誰が記録し対応するか
医療機関では診療記録が残り、予期しない反応が出た場合も同じ医師が経過を確認します。旅行日程でソウルに滞在される方であれば、帰国前にもう一度確認を受けられる場所で施術を受けていただくほうが安心です。エステサロンは医療行為を行わない前提の施設であるため、こうした経過観察や医学的な対応の枠組みを持っていません。
診断が先にあるか
何を受けるかを決める前に、今の肌がどんな状態かを確認する順番があるべきです。診断を飛ばして項目だけを選ぶと、本来必要のない施術が加わりやすくなります。この違いは、私たちのニュースルームで以前取り上げた大手チェーンと院長直接診療の皮膚科、どちらを選ぶべき?でも詳しく扱っています。
クリニックとエステを併用する場合の順番
クリニックで施術を受け、エステで維持ケアを行うという組み合わせは珍しくありません。時期さえ守れば問題ありません。私たち瑞草院では施術後、紫外線対策と保湿をご案内し、1週間程度はサウナや温泉、激しい運動、飲酒、喫煙を控えていただくようお伝えしています。熱や摩擦、強い刺激が回復中の肌に重なる状況を避けるためで、エステでのケア予約もこの期間を過ぎてから入れていただくほうが安全です。施術の種類によって注意すべき期間は変わるため、院内で個別にご案内しています。
私たちの施術の流れ
私たち瑞草UH CELLクリニックでは、EVE TESTで肌状態を確認したうえでキム・ギョンス代表院長が相談を担当し、同じ医師が施術と経過確認まで続けて対応します。掲示価格基準で、院長相談は10,000ウォン、EVE TESTは10,000ウォンです。施術に使う機器や注射、薬剤は正規品で、施術前にお客様の前で開封してご確認いただいています。診断の目的は必要なものを見極めることにあり、必要のない施術はお勧めしません。
キム・ギョンス代表院長はソウル大学医学部を卒業し、韓国と日本の医師免許を同時に取得しています。自国の免許制度で確認できる資格であることは、日本から短期で来院される方にとって判断材料のひとつになるはずです。院内には日本語・中国語・英語の通訳スタッフが常駐しており、相談から施術後のご案内まで同じ言語で対応しています。
よくある質問
エステサロンでレーザーを受けても大丈夫ですか
公衆衛生管理法上、皮膚美容業は医療機器を使用しない範囲に限定されています。レーザーを含む医療機器を使う施術は、医療機関で医療人が行うものと定められています。
クリニックでもパックや保湿ケアを受けられますか
私たち瑞草院は、診断に基づく医療施術を中心に診療しています。乾燥やきめの悩みにはスキンブースター系の施術で対応することが多く、ホームケアについては施術後のご案内に含めてお伝えしています。個別の項目が対応可能かどうかは、相談時にご確認いただけます。
日本から来院する場合、どちらに行くべきですか
施術を目的に韓国へ来られる場合は、まず医療機関で診断を受ける順番をお勧めします。瑞草院には日本語通訳スタッフが常駐しており、相談から施術後のご案内まで日本語で対応できます。ご予約はカカオトーク、LINE、WeChatの相談チャンネルから、来院の2〜3日前を目安に入れていただくとスムーズです。
施術を受けずに相談だけでも良いですか
可能です。掲示価格基準で院長相談は10,000ウォン、処方箋込みの場合は20,000ウォンです(付加価値税別)。診療時間は平日10:00〜20:00(受付締切18:30)、土日10:00〜18:00(受付締切16:30)で、昼休みなしで運営しています。地下鉄3号線南部ターミナル駅6番出口から徒歩6分の距離で、駐車場は基本2時間無料です。


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