TL;DR: 水光注射でガラス肌に近づけるかどうかは、製品名よりも注入の深さと注入回数の設計で分かれます。ヒアルロン酸スキンブースターを対象にした臨床研究では、間隔を空けて3回に分けて注入した群のほうが単回注入群よりも弾力指標の改善幅が大きく、水分指標は最終注入からおよそ3週間後にピークを迎えました。私たちUH CELLクリニック江南院では、施術名を先に決めるのではなく、まず肌診断の結果に基づいて回数と間隔を設計しています。
同じヒアルロン酸のスキンブースターであっても、どれだけ浅い層に、何回に分けて注入するかによって、臨床研究が測定した改善幅は変わります。カウンセリングで最も多くいただくご質問は、「どの水光注射の製品が一番良いのですか」というものですが、答えの軸は製品名ではなく注入設計にあります。
水光注射とは、何をどこに入れる施術か
水光注射は、ヒアルロン酸をベースにしたスキンブースターを真皮の浅い層に細かく分散させて注入する施術です。輪郭を持ち上げるフィラーが皮下のより深い層に量感を作るのに対し、水光注射は肌そのものの質感、つまりつやや水分保持力、キメの整い方に働きかけます。同じヒアルロン酸という成分でも、注入する層の深さと1回あたりの注入量、そして施術の間隔によって、皮膚が受け取る刺激の強さが変わります。私たちが施術名より先に確認するのは、この3つの変数です。
回数を分けると弾力の変化はどう変わるか
ドイツのハンブルク大学のKleine-Börgerらの研究チームが学術誌Skin Research and Technologyに2022年に発表した無作為化比較試験では、頬の真皮層にヒアルロン酸スキンブースターを4週間隔で3回注入した群と、同じ成分を1回で注入した群を比較しています。その結果、3回に分けて注入した群のほうが、肌の弾力および疲労感を示す指標の改善がより明確に見られました。一方で、この研究の対象は15名と規模が小さく、結果を一般化するには追試が必要な段階だという点も併せてお伝えしています。
延世大学のパイロット研究が示した改善の推移
延世大学の研究チームがJournal of Cosmetic Dermatologyに2024年に発表した単一施設のパイロット研究では、30代から60代の20名を対象に、2週間隔で3回、真皮内注入を行いました。8週目には、しわの評価に使われるレンパール尺度の平均改善率が40%に達し、12週目でも改善率はおよそ33%の水準で維持されていました。同じ研究では、つや、水分量、毛穴の大きさ、肌のきめといった生体物理学的指標も併せて改善しています。ただしこの研究には対照群がなく、単一群を追跡した予備的な結果である点は留意が必要です。
水分と弾力のピークはいつ来るか
学術誌Dermatologic Surgeryに掲載された、中国の6施設が参加した無作為化比較試験(2023年3月から2024年9月まで実施、対象420名)では、水分指標が最終注入から3週間後、弾力指標が4週間後にピークを迎えたと報告されています。注射部位の反応は回数を重ねるごとに減少し、1回目では71%台だったものが3回目には50%台まで下がりました。反応の大部分は施術当日に生じ、1〜2週間以内に自然に治まっています。この研究は対照群を置いた大規模な設計のため、先の2つの研究より結果の信頼度が高いと私たちは考えています。
短い日程にこのタイミングをどう組み込むか
短い日程でソウルにお越しになる方にとって、このタイミングはそのまま帰国後の予定表になります。上記の多施設研究が報告したピークの時期をそのまま当てはめると、水分の変化は最終注入から3週間後、弾力の変化は4週間後に訪れるため、帰国後に反応が現れることになります。残りの回数をいつ引き続き受けるかが、カウンセリングで最も重要な部分になります。1回だけで帰国される方には、次回の来院時期まで含めた設計をお渡ししています。
診断で私たちが最初に確認していること
私たちは、皮脂と水分のバランス、毛穴と小じわの分布、赤みの傾向を確認したうえで、注入の深さと部位ごとの注入量、そして回数の間隔を決めています。滞在期間が3日程度の方と、再来院が可能な方に、同じ設計をご提案することはありません。
江南院はUH FLAT SIGNATURE江南ホテルの2階・3階にあります。施術直後に外出することなく、そのまま客室にお戻りいただけるため、刺激や腫れが最も出やすい最初の24時間をホテル内で過ごしていただけます。酸素チャンバーとビタミン点滴は、ホテル宿泊者の方に無料でご利用いただけます。日本語・中国語・英語の通訳スタッフが常駐しておりますので、回数の間隔や施術後の注意点をご自身の言語でご確認いただけます。江南院の診療は、ソウル大学大学院を卒業し、ソウル大学病院で研修を受けたキム・ヨンジン代表院長が担当しています。
水光注射とスキンブースターのダウンタイムの違いについては、以前公開した記事「水光注射とスキンブースターのダウンタイムはどう違いますか」でも詳しくご説明しています。
FAQ
1回だけでも効果はありますか?
単回注入でも、水分に関連する変化は報告されています。ただし、上記の無作為化比較試験では、弾力と疲労感の指標は回数を分けた群でより大きく改善しました。日程が1回しか取れない場合は、次回いつ引き続き受けるかまで含めてご提案しています。
施術の翌日に外出しても大丈夫ですか?
上記の多施設研究では、注射部位の反応の大部分が施術当日に生じ、1〜2週間以内に治まっています。注入する点数と深さを調整することで、翌日の予定を考慮した設計も可能です。
効果はどのくらい続きますか?
延世大学のパイロット研究では、12週目まで改善状態が部分的に維持されていました。その後の持続については、肌の状態や生活環境、再施術までの間隔によって変わるため、診断の際に次回来院の時期も一緒に決めています。
注入の深さはどうやって決めるのですか?
毛穴や小じわの分布、赤みの傾向、皮脂と水分のバランスを診断したうえで、部位ごとに深さと注入量を調整しています。同じ水光注射という名称でも、この設計が異なれば結果も変わります。
フィラーによるリフティングと同時に受けられますか?
その日の肌の状態と、他の施術の予定によって順番と間隔を調整します。短期滞在の場合は、来院前のカウンセリングで全体のスケジュールを一度に組み立てることをお勧めしています。


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