ポリカプロラクトン系の製剤でも、時間の経過が結果を左右します。アラブ首長国連邦ドバイのAltaderma Clinicに所属するマリア・アンジェロ=カッタール氏が2022年にClinical, Cosmetic and Investigational Dermatology誌へ発表した、中顔面への注入9症例を対象とした後ろ向き分析では、施術から2年が経過した時点のボリュームが、最初に注入した量より50〜150%増えていたと報告されています。少人数の症例を3D計測で確認した結果であるため、個人差を前提に読む必要があります。
まれではありますが、しこりが生じる可能性も知っておく必要があります。シンガポールのiCare Medical Centreに所属するラリー・ウー氏が2025年にJournal of Cosmetic Dermatology誌へ報告した内容によると、ポリカプロラクトン関連のしこりはまれに発生し、トリアムシノロンの注射、経口メトトレキサート、外科的な摘出などが対処法として用いられています。当院では、硬いしこりが数週間経っても小さくならない場合や、赤みや痛みを伴う場合には、ご自身での対処ではなく診察を受けていただくようご案内しています。
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