フィラー・ボトックスの安全性は、施術そのものより体制で決まります
結論から申し上げます。韓国滞在中のフィラーやボトックスが安全かどうかは、製剤そのものよりも、事前の診断が十分に行われているか、診断した医師がそのまま施術を担当しているか、そして施術後の回復期間中に状態を確認できる体制があるか、この3点にかかっていると私たちは考えています。

説明不足のまま進む施術がもっとも大きなリスクです
フィラー施術をめぐる国内の民事訴訟では、血管内への誤注入によって皮膚壊死や視力喪失、脳梗塞といった重篤な合併症が生じた事例が扱われてきました。ソウル中央地方法院の判断でも、フィラー注入は血管閉塞を通じて視力喪失や脳梗塞まで引き起こしうる施術であるとされ、事前に副作用の説明が尽くされていなかった点が過失として指摘されています。結果そのものよりも、診断と説明のプロセスが省略されたことが問題の出発点だった、ということです。
私たちは江南・瑞草の両院で、問診を担当した代表院長がそのまま施術まで責任を持つ体制を敷いています。診断と施術のあいだに別の担当者が入ることはありません。診断医と施術医が一致しているかどうかの確認方法については、江南の皮膚科選びで診断医と施術医の一致を確認すべき理由でも詳しく取り上げています。
施術者と製剤、両方の確認が必要です
フィラーは皮膚に直接注入する物質であるため、韓国では医療機器として承認審査を経たものでなければ流通できません。ただし、この審査を通過した製剤であっても、非公式な経路や資格のない施術者を通じて注入されれば、管理の枠組みの外に置かれてしまいます。私たちは製剤の承認状況だけでなく、誰が診断し、誰が注入するかという体制そのものを確認していただくことをお勧めしています。
ボツリヌストキシン製剤についても、韓国メーカーが開発した製剤が海外の規制当局で審査を通過した例があります。米国食品医薬品局(FDA)は2024年2月、韓国メーカーが開発したボツリヌストキシン製剤を承認しましたが、これは1,000名を超える被験者を対象とした複数の第3相臨床試験の結果に基づくものでした。正規の流通経路を経た製剤は、こうした形で海外の審査基準に照らして検証される機会を持つということです。
私たちのクリニックでは、江南院の代表院長・金淵眞と瑞草院の代表院長・金経洙が、診断から施術まで一貫して担当しています。江南院には日本語・中国語・英語に対応する通訳スタッフが常駐しており、説明の過程で言語の壁によって情報が抜け落ちることのないよう努めています。
回復は施術当日で終わるわけではありません
短い滞在日程の場合、施術後の回復期間中にどこで状態を確認してもらえるかが特に重要になります。江南院・瑞草院はいずれもUH FLAT系列のホテル内にあり、施術当日から出国までのあいだ、同じ建物の中で回復のケアを続けていただける動線になっています。ホテルにご宿泊の方には、酸素チャンバーとビタミン点滴を無料でご案内しており、滞在期間中の回復状態の管理に役立てていただいています。
施術後、相談していただきたいサイン
以下のような症状が見られる場合は、経過観察のみで済ませず、施術を受けたクリニックにご連絡ください。
- 数日経っても腫れが引かない、または悪化している
- 強い痛みや脈打つような感覚が続く
- 皮膚の色が白っぽく、あるいは青紫色に変化している
- 視界のかすみや異常、めまいを伴う
- 発熱を伴う炎症症状がある
これらは血管への誤注入や炎症反応の初期サインである可能性があり、早めの確認が回復の分かれ目になります。
まとめ
韓国滞在中にフィラーやボトックスを検討される場合、私たちは製剤の種類や価格よりも先に、診断した医師が施術まで担当するか、そして回復期間中に相談できる体制があるかをご確認いただきたいと考えています。短い滞在日程であればあるほど、この2点がその後の経過を左右します。
FAQ
カウンセリングが無料かどうかは重視すべきですか
カウンセリング料金の有無よりも重要なのは、診断した医師がそのまま施術を担当するかどうかです。担当が分かれていると、カウンセリングで得た情報が施術設計にそのまま反映されない場合があります。
施術当日にそのまま帰国しても問題ありませんか
腫れや内出血などの反応は数日かけて現れることがあるため、回復期間を見込んだ日程を組むことをお勧めします。施術後に相談できる体制があるかどうかを、事前に確認しておくとよいでしょう。
診断と施術を別の医師が担当するクリニックもありますが、その場合は避けるべきですか
カウンセリングで得られた診断内容を施術の設計にそのまま反映させるためには、診断した医師が施術まで担当する体制かどうかを確認することをお勧めします。

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