施術後のスキンケア再開、なぜ施術の種類で時期が変わるのか
結論から申し上げます。私たち江南UH CELLで施術後のスキンケア相談を重ねる中で見えてきた失敗の主な原因は、患者様が成分を知らないことではありません。施術の種類によって肌へのダメージのレベルが異なり、スキンケアを再開してよい時期もそれに応じて変わるという点が、十分に伝わっていないことにあります。私たちはリフティング系の施術と、肌に微細な損傷を残すタイプの施術とで、術後の案内内容をはっきり分けて設計しています。

施術のタイプによって再開時期は同じではない
超音波や高周波を使うリフティング施術は、表皮に穴を開けるものではないため、当日から洗顔と保湿を再開できるケースが多くあります。一方、ポテンツァのようなマイクロニードリングやピーリングのように角質層に微細な損傷を作る施術では、担当医が指示する時期までスキンケアの再開を待つ方が安全です。
この考え方は、私たちが独自に主張しているものではありません。オーストラリアの皮膚科医カラ・マクドナルド医師を含む美容医療専門医6人が2025年にAesthetic Surgery Journal Open Forumで発表した、注入・非エネルギー系施術に関する周術期スキンケアのコンセンサスガイドでも、ニードリングやピーリングのように皮膚バリアを損傷する施術の前にはレチノイドの使用をあらかじめ中止し、施術直後は刺激の少ない成分から段階的に再開するよう推奨されています。私たちが強調したいのは、この「段階的に戻す」という発想そのものが、施術の種類ごとに設計されるべきだという点です。
色素沈着の予防で確実な効果が示されているのは日焼け止めだけ
施術後の肌トラブルの中でも、患者様から特にご相談が多いのが炎症後色素沈着です。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の皮膚科学研究チームが2025年にAustralasian Journal of Dermatologyで発表した系統的レビューによると、施術後の炎症後色素沈着を防ぐ方法のうち、一貫して効果が確認されたのは日焼け止めの使用のみでした。トラネキサム酸や外用ステロイドの予防効果は限定的で、冷却装置についてはむしろ色素沈着を悪化させた例も報告されています。同じレビューでは、アジア人の肌は炎症反応の後に色素沈着を起こす頻度が相対的に高いことも確認されています。
私たちが患者様にお伝えしているのは、施術直後の炎症をコントロールすることと同じくらい、日焼け止めを毎日続けることが色素沈着予防の土台になるという点です。トラネキサム酸の内服や外用を併用する場合でも、日焼け止めを省略してよい理由にはなりません。
刺激になりやすい成分は、施術によって避けるべき期間が異なる
レチノール、トレチノイン、ピーリング成分、ニキビ治療薬、ハイドロキノン、アルコールやメントールを含む製品は、損傷を受けた肌バリアを刺激する可能性があるため、再開時期を遅らせる必要があります。ただし、どの施術を受けたかによって遅らせるべき期間は変わるため、同じ成分であっても一律の基準を当てはめることはできません。表皮への損傷がないリフティング系の施術であれば比較的早く戻せる成分でも、ニードリングやピーリングの直後であれば数日から1週間以上の間隔を空けるべき場合があります。
私たちの案内方法
江南UH CELLでは、カウンセリングの際に施術ごとのスキンケア再開時期を書面でお渡ししています。短い日程で来院される海外の患者様は、口頭での説明だけでは帰国後の再開時期を見落としやすいためです。江南院はホテルの建物内に位置しており、施術後の回復もその同じ動線の中で行っていただけます。短期滞在の患者様に向けた回復管理の詳しい考え方は、短期滞在で施術を受ける方へ、術後スキンケアはどう変えるべきかでもご説明しています。
FAQ
施術当日に洗顔してもいいですか?
リフティングのように表皮への損傷がない施術であれば、当日から洗顔できることがほとんどです。ただし、ポテンツァやピーリングのように微細な損傷を残す施術の場合は、担当医が指示する時期まで待つ方が安全です。
日焼け止めはいつから塗ればいいですか?
施術部位の炎症が落ち着いた直後から、毎日続けて塗ることをおすすめしています。複数の研究で、色素沈着予防に一貫した効果が確認されている項目は日焼け止めでした。
レチノールはいつから再開できますか?
施術の種類によって異なりますが、ニードリングやピーリング系の施術では数日から1週間以上の間隔を空けるのが一般的です。正確な再開時期は、担当医との相談の上で決めていただく必要があります。

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